小学部 迫田
省悟

 
小学部の一般学級は、新入生四名を加え、十四名で三週間にわたる練習を頑張ってきました。

一年生にとっては初めての運動会、二年生にとっては初のグラウンドでの運動会、三年生以上にとってもグラウンドでの運動会は久しぶりということもあって、雰囲気に押され、少し緊張している子どももいました。しかし、そこはたくさんの練習を頑張ってきた子どもたち、しっかり競技に臨むことができていました。

競争遊戯の「Go!Go!シュート!」では、転がるボールに苦戦しながらも、ボールをよく見てドリブルし、全員がゴールを決めることができました。練習を始めたばかりの時は、手を使ったり、途中で止まったりしていた子どもたちも、上手にドリブルすることができるほどに成長しました。また、ボールを入れて引っぱる箱やゴールに飾っている絵は、好きな物やキャラクター等、運動会への思いを込めて子どもたちが作りました。衣装は、テープやシール等を使って装飾し、後ろにはイニシャルをつけて走りました。子どもたちが持てる力を随所に発揮できた競争遊戯になったのではないかと思います。

かけっこでは、一・二年生は直線コース、三・四年生はトラック半周、五・六年生はトラック一周を元気に走りきりました。名前を呼ばれて元気に返事をする姿やゴールテープを目指して一生懸命走る姿は、とても爽やかで誇らしくも思えました。

子ども達は、練習も含めた運動会全体を通して、順番や場所を意識したり、友達との関わりを楽しんだり、工夫して道具を作ったり、当日の雰囲気を味わったりと、たくさんのことを学んで、また一つ成長してくれたと思います。そのことは、ほぼ毎日の練習に一生懸命取り組んだ子ども達の努力の成果が、どの競技にもよく表れていたことからも感じていただけたのではないかと思います。そして、保護者の皆様やボランティアの皆様のたくさんの声援やご協力のおかげで、子ども達の笑顔がいつも以上にキラキラ輝く最高の運動会となりました。本当にありがとうございました。

 

「キラキラ笑顔の運動会」

「一致団結」



                               ひまわり・むぎほグループ 熊谷 弘巳

 ひまわり・むぎほグループの今年の競争遊戯は、「借りもの競争」でした。借りものといっても、物を借りるのではなく、人を借りる競遊です。三人ずつ名前を呼ばれてスタートし、グランドの中央にある箱の中からカードを引っ張り上げ、そのカードに書かれている内容に合った人を探すといったものです。カードを引っ張る紐の先には、「輪っか」が付いており、その「輪っか」を上手に握ったり、腕を通して引っ張ったりしました。子どもたちの頑張りや、工夫が伝わったかと思います。人を探す場面では、会場の方々に協力いただき、スムーズに探し当てることができました。眼鏡を掛けた人、帽子をかぶった人、Tシャツを着た人、腕時計をした人等々…また、校長先生や、PTA会長、児童生徒会会長も登場してもらいました。驚いたことに、PTA会長のカードを引き当てたのは、会長さんのお子さんでした。全くの偶然とは言え、親子の縁を感じた瞬間でした。全員がゴールした後、子どもたちの手作りのメダルをプレゼントしました。車椅子を押してもらっての退場となりました。短い時間でしたが、会場の方と触れ合うことができ、子どもたちを知ってもらう良い機会になりました。

また、中学部のリレーや小学部のかけっこ、大玉転がし等にも、ひまわり・むぎほの子どもたちの実態や体調に合わせた参加ができ、その子なりの頑張りが見えた運動会だったのではないでしょうか。

ひまわり・むぎほの子どもたちにとって、運動会に参加することは結構大変です。当日お天気が良すぎても、体に熱がこもったり、日差しで体がぐったりになったりします。雨の後はグランドが濡れていると、車椅子やウォーカーが進まなくなります。車椅子から降りて休憩したいと思っても、次の出番がすぐにやってきます。そして何より元気でないと、運動会に参加できません。

今年のひまわり・むぎほの運動会は、全員参加とはいきませんでしたが、ピカピカの一年生二人(一人は訪問のお友達です)と、転校生の五年生のお友達も加わり、それぞれ一人ひとりが元気に参加できたことが、何より嬉しい運動会でした。
これもひとえに各ご家庭において、日頃からお子さんの体調管理を心掛けてくださったおかげだと、心から深く感謝申しあげます。

最後になりましたが、「○○をさがそう」のご協力と、温かいご声援、本当にありがとうございました。子どもたちもまた一つ、楽しい思い出ができました。

 



                             

                              中学部
 木藤政樹

 中学部の一般学級は、新入生六名、二年生に転入生を一名加え全員で十八名になりました。とても元気がよく、なんでも積極的に挑戦する学部になりました。運動会前日、雨が降り当日はどうなるかと思いましたが、運動場で決行することができました。生徒は、本番の何日か前からとても緊張していました。

 今年の中学部のテーマは、昨年に引き続き「一致団結」でした。練習からみんなで良いものをつくること、友達と協力すること等の大切さを学びながら練習に取り組みました。

練習期間は、三週間でした。中学部は、主にリレー・応援団・組体操を練習してきました。リレーは、一人運動場一周走りました。始まる前には、気合が入りウォーミングアップをする生徒もいました。赤・白とチームに別れ一人一人本当に力いっぱい走りました。アンカーまで勝負が分からない、とてもいいリレーでした。

本番の一週間前、演技中の約束を二つしました。一つ目は、姿勢をよくする(応援団の時は、腰を落とすこと、組体操の時は、気をつけをすること。)二つ目は、集中して取り組むこと(間違えても笑わずに演技に集中すること)を約束しました。

応援団は、三年生を中心に三・三・七拍子や応援の型をしました。全員の息を合わせるために繰り返し練習しました。太鼓の音に合わせ大きな声を出したり、覚えるまで演舞の練習をしたりしました。組体操は、二十四の技に挑戦しました。一人技から全員で行う集団演技まで笛の音に合わせてできました。土台の人は、上の人を支えることの難しさ、また、上に乗る生徒は、下の生徒を気遣うことができました。演技中は、事前にしていた2つの約束は守りました。とても集中し、しゃべらずに演技ができました。とても立派だったと思います。

 中学部の演技を見られてどうでしたか?生徒は、精一杯演技をしていたと思います。また、一つ大きく成長したことでしょう。

 保護者の皆さん、ボランティアの皆さん、おかげで生徒たちによい経験をさせることができたと思います。運動会を一緒に盛り上げていただきありがとうございました。

「○○をさがそう」